順天堂大学医学部附属静岡病院 脳神経外科 特設サイト

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脳卒中ホットライン開設のご案内

順天堂大学医学部附属静岡病院(以下、順天堂静岡病院)におきましては急性期脳卒中診療に重点を置いておりますが、昨今、脳梗塞に対して点滴静注によるt-PA(tissue-plasminogen activator)血栓溶解療法(drip)、さらにはカテーテルによる血栓除去を行う血栓回収療法(retrieve)が話題となっています。

これらの血流再開療法には、発症から治療開始(4.5時間以内)までの時間短縮が重要とされ、t-PA治療が行える医療機関への一刻も早い搬送(ship)が重要であると言われています。さらに、t-PA治療に加え血栓回収療法が実施可能となったことで、その適応の速やかな判断と血栓回収療法実施施設への連携が課題として挙げられています。従来の医療機関への救急搬送に次いでt-PA血栓溶解療法を行う“Ship&Drip”で完結していた治療とともに、t-PA療法に加え血栓回収療法を行うDrip&Retrieve(Drip,Ship&Retrieve)が注目されています。

そこで、順天堂静岡病院では、脳卒中ホットラインを開設、24時間、365日脳神経外科医に直通携帯電話にてコンサルトできる体制を整えました。更にドクターヘリ(Fly)との連携の中で、より高度な搬送体制を整え、“Drip,Fly&Retrieve”をキーワードに静岡県東部地域の脳卒中診療に貢献したいと考えております。“Drip,Fly&Retrieve”とは、脳梗塞が発症後、すみやかに近隣の医療機関に収容、t-PA療法(drip)を実施の後、血栓回収術の適応があればドクターヘリ(Fly)により血栓回収(retrieve)実施施設への搬送するを意味しますが、血栓回収療法のみならずt-PA療法の適応、投与後の後療法、更には脳神経外科疾患全般に至る診療依頼まで対応致しますので、お気軽にご利用頂ければと思います。ホットラインの活用により、先生方の利便性向上のみならず患者様の予後にもよい影響が出るものと期待しております。

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